世界で広がるネイチャーポジティブ活動

 
近年話題になっている「ネイチャーポジティブ」は自然環境を守りつつ、さらに豊かにしていく取り組みのことです。これまでの人間活動(経済至上主義)によって森林伐採や生態系の破壊がいちじるしく進んできたため、自然を回復させて元の状態以上に良くしていこうというのが目的です。

例えば、森林伐採された場所に木を植え直し、絶滅危機にある動植物を保護する活動などが含まれます。

世界では、このネイチャーポジティブの動きが広がっており、国連や多くの国が取り組む環境目標に盛り込まれています。2022年には、カナダで開かれた「COP15」という国際会議で、多くの国が自然の回復を進めることを目標に掲げました。

また、日本国内の企業でも環境に配慮した事業運営を求められるようになっており、持続可能な資源の利用が強く推進されています。ネイチャーポジティブは、気候変動への対策とも結びつき、未来のための重要な運動として世界中で注目されています。

荒れ果てた森を甦らせることが私たちが出来る自然の再生です。

戦争で焼け野原になった日本を復興させるために植えた杉が人手不足と輸入木材の増加によって放置され荒れた森になっている今、かなう家の目標は群馬県の森を生きた状態に蘇生させることです。

「かなう家の森」を地域につくる

 
世界の人口が2022年には80億人を超え、100億人に到達するのも時間の問題となっている現在。私たち人間社会は豊かさを維持するために益々の大量生産、大量消費をつづけています。

かなう家が群馬県太田市で家づくりを始めて以来、おかげさまで沢山の受注をいただきました。一棟の家を作るには数多くの木材をはじめとした建築資材を使います。その殆どが森(構造材、フローリング、樹脂)や山(コンクリート、陶器)など自然界からいただいた材料を消費して作られています。

その結果として自然環境の破壊がすすみ、経済活動が温暖化の原因となっているだけでなく生態系の破滅と多くの動物、植物が絶滅にいたっています。

しかし、かなう家の事業規模では、大掛かりな森の蘇生はまだ出来ません。そこで考えたのが地域の遊休地(放置された土地)に果樹を植えて無農薬で育てる「食べられる森」をつくることです。

放置された土地に柚子、柿、梅、ブルーベリーなどの果樹を植えます

太田市の気候でも育成できる果樹を、一棟の受注に対して一本の樹を植えて無農薬で育てます。自然界を消費するだけではなく身近な場所で生産をして細やかですが地球に貢献します。

収穫された果実はお客様と地域の皆さんにリターンを致します

無事に収穫できた年は、受注をいただいたお客様にお届けいたします。また豊作の年は日頃お世話になっている地域の皆さまにもお裾分けして季節の味覚を味わっていただきます。

収穫した果物でスイーツを作って弊社スタッフでいただきます

環境保護のご褒美として太陽と大地の恵みであるフルーツを使ったケーキやジャム、自家製シロップを作り、スタッフや関係者と感謝とともに美味しくいただき元氣をチャージします。

七代先の子供たちのために私たちが汗をかいて樹を植えます

群馬の森を蘇生する、その計画は200年かかると考えています。私たちの世代から七代先までこの事業を受け継ぐことで達成できる壮大な目標です。そのためには自然へ深い感謝をいだく必要があり、まずは身近で自らが汗をかいて森をつくるのです。

一本の樹から始まるかなう家の森

 
かなう家の森は、太田市内で放置されている土地に一本の樹を植えることからスタートします。

活動の経費(樹、農機具、備品等)は、お客様からいただいた利益の一部でまかなっていきます。つまり、かなう家の森はリフォーム&リノベをしていただいたお客様の森でもあるのです。自然界の資源を消費するだけでなく生産をすることで、私たちが豊かになれるだけでなく環境保護にもつながります。

樹を植えると微生物と虫たちが動きだします。小さいですが生態系が生まれ雑草でさえも森をつくる大切な要素となっていきます。春、夏、秋、冬..四季の移ろいを観察し改善をしながら森を育てていきます。

果実が実ったら全部を収穫しないで2割は虫と鳥たちにお裾分けします。

その様子はブログで発信して参りますので興味がある方はぜひご覧ください。
 

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