近年話題になっている「ネイチャーポジティブ」は自然環境を守りつつ、さらに豊かにしていく取り組みのことです。これまでの人間活動(経済至上主義)によって森林伐採や生態系の破壊がいちじるしく進んできたため、自然を回復させて元の状態以上に良くしていこうというのが目的です。
例えば、森林伐採された場所に木を植え直し、絶滅危機にある動植物を保護する活動などが含まれます。
世界では、このネイチャーポジティブの動きが広がっており、国連や多くの国が取り組む環境目標に盛り込まれています。2022年には、カナダで開かれた「COP15」という国際会議で、多くの国が自然の回復を進めることを目標に掲げました。
また、日本国内の企業でも環境に配慮した事業運営を求められるようになっており、持続可能な資源の利用が強く推進されています。ネイチャーポジティブは、気候変動への対策とも結びつき、未来のための重要な運動として世界中で注目されています。